落日.jpg湊かなえワールドを実感させる力作。立石力輝斗が高校3年の妹・沙良を刺殺し、火を放って両親を焼死させた「笹塚町一家殺害事件」。ミュンヘン国際映画祭で特別賞を受章したばかりの気鋭の映画監督・長谷部香は、この事件を手がけようとし、新人脚本家の甲斐千尋に脚本製作を持ちかける。笹塚町は、千尋の生まれ故郷。この事件をめぐっての隠されていた事実の連鎖が始まる。

「長谷部香の母親は、なぜ虐待まがいの教育に熱心だったのか」「香の父親はなぜ自殺したのか」「引きこもりの立石力輝斗はなぜ殺人を犯したのか」「妹・沙良はどういう人物だったのか。人を壊滅させる攻撃的虚言癖は真実なのか」「甲斐千尋の姉・千穂はフランスでピアノを学んでいるというが、その真実は」・・・・・・。そもそも「この事件を映画にしたいという長谷部香の意図は何か」・・・・・・。

各家族が背負う宿業。不思議な縁と結び付き。そこには法廷での判決・筋書きとは別の生々しい人間の感情が噴出する宿命的ドラマがある。"真実"を知ること、"知ること"と"救い""受容"、それを表現するのは何の為か、どういう意味があるのか。午前の太陽ではなく、落日の輝きに心惹かれるときがあるのはいったい何故なのか・・・・・・。1行1行に緊迫が漲る。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任、公明党前代表。前国土交通大臣、前水循環担当大臣。

現在、衆議院議員、党全国議員団会議議長、東京第12総支部長、首都直下地震対策本部総合本部長、現代中国研究会顧問など。

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