動物虐待、危険運転、引きこもりビジネス、留学生ブラック労働――。街にはこうした卑劣な事件、弱者につけ込むやつらがいる。マコトとタカシ率いるGボーイズが痛快に、人情味あふれた解決をする。
「目白キャットキラー」――。池袋周辺でこの2か月で4件、ネコが残酷に虐待され、映像がネットに投稿される。頼まれたマコトたちは捜し当て、こらしめる。「西池袋ドリンクドライバー」――。通学路を制限速度40kmをはるかに超えるスピードでぶっ飛ばす危険なドライバーがいるとマコトたちは耳にする。またある交差点で学童擁護員として毎朝立ってくれる夫婦がいた。7年前、その夫婦の小学3年生の息子が白いワンボックスカーにはねられ死亡したからだという。二つの事件が解決に向かって動き出す。
「要町ホームベース」――。引きこもり第一世代は還暦をすぎているというが、高校から十年間も外界を断っているという若者の話。引きこもり自立支援センターをビジネスとして立ち上げ、どんな子どもも必ず親離れと自立へ導くという。それがひどい内容と暴利をむさぼっていることを知る。「絶望スクール」――。新宿区や豊島区は外国人の若者も多く、留学生として夢を抱いて来日し、アルバイトもしている。「わたし、日本は天国だと思っていた。・・・・・・でも違っていた」・・・・・・。「日本人だって、留学生を食いものにする強欲なやつばかりじゃないところを見せてやろうじゃないか」とマコトとタカシは立ち上がる。
世の中には、表と裏とグレーゾーンがあるが、ここで描かれているのは卑劣な犯罪だ。