知的ヒントの見つけ方.jpg「文藝春秋」の2014年8月号以降の巻頭随筆と、その他の特集記事「最先端技術と10年後の『日本』」「ノーベル賞興国論」の2本。ずっと立花隆さんの本を読んできたが、正確さ、緻密さ、深さ、加えて真摯さや境地を感じさせるものとしてスッと心に入ってくる。日本人を励ましてくれているかのようだ。

「日本が抱える最大の弱点とは何か。3つに要約できる。人口減、高齢化、そして夢のない社会。いいかえれば日本が"悲観社会"になっていることだ」といい、「乗り越えることができる」と具体的に例示。「この世の中は、悲観論者は自分の予測通り失敗して没落し、楽観論者は自分の予測通り成功していくものです。楽観主義でいきましょう」と結んでいる。

その時々の発言は、行動して探り深めた「知」に満ちている。「生と死に学ぶ」「歴史と語らう」「科学を究める」「戦争から考える」「政治と対峙する」「未来を描く」にまとめられているが、政治の情なさと科学技術の探求・進展への指摘は際立っている。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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