「地域再生は『儲かる会社』作りから」が副題。題名と副題に尽きており、小出宗昭氏は年間相談件数4000超の企業支援拠点「エフビズ」の代表。他の自治体も共鳴し、全国約20か所にご当地ビズが誕生している。全国の成功事例を示しながら各ビズの奮闘ぶりを示している。
上からの地方創生、単なる相談の受け手の官制の支援はなかなかうまくいかない。魂を入れ、具体的な生きた対策こそが重要。「儲かる会社」をどうつくるか。その通りだ。しかし、地方の企業は「ないないづくし」に苦しんでいる。「ないないづくし」の逆境に打ち勝ち、瀕死の企業をよみがえらせるには、必要な資質を備えたプロの人物が不可欠となる。企業支援のプロとして絶対不可欠なのは、「ビジネスセンス」「高いコミュニケーション力」「情熱」の3条件だという。仕事のできる政治家もそうだから納得する。成果を上げるには「セールスポイント(強み)を見つける」「ターゲットを絞る」「連携する」の3つの方法を示す。
「車いすスポーツのためのトレーニングマシン」「被災した学習経営者の再スタート支援」「自然薯ブランド化」「スポーツ弁当」「お掃除グッズ・ほこりんぼう」「防音防振製品」・・・・・・。具体的成果を示しつつ「商店街といっても"個店"から」「地域ビジネスのために金融機関は奮い立て」という。大事な働きを展開してくれている。