
例えば、発熱が自然治癒力を増やすための生体反応であることは良く知られているが、薬物性湿疹やアトピーも皮膚から毒素の排出反応らしい。
心ですらも、人間は元気なだけではエネルギーを消費して、身体が消耗してしまうので、落ちついたり、しょんぼりしたりする体調が半分近く訪れるようにできているそうだ。逆らって安易な対症療法は、かえって危険と著者は戒める。
年々増え続ける医療費。一昨年は年金、昨年は介護、今年はいよいよ医療制度改革だ。予防も含めて、つぎはぎの制度改革ではない「総合的な対応」が迫られていると思う。それは、病気とか健康観の根本的な判断が国民に求められている事でもある。
氏の言うように、「何がこの病気を引き起こしているのか。」自らの生き方を問い、その本質に目を向ける事によって、根本的な解決につながればありがたい。