
「いじめは我々の子供の時代もあった。いつでもあるもの」は誤りだ。昔は一部の暴れ者、グレた者がいた。他は仲良しだ。今は一握りのいじめ加害者に他が同調して、無視から「バーカ」「死ね」に至る。被害者は一人。
「いじめられる方にも原因がある」――それも誤りだ。あることをキッカケに、ターゲットが次々と変わる。
「わからない親や教師が悪い」――それも誤りだ。ケータイや戦略を使って、巧妙に追い込む病理があり、親にもいえない、教師にもいわない、わからないよう手口はしたたかだ。
「いじめられたら戦わなければダメだ。頑張れ」――それも誤りだ。戦いがいのあるものではないし、耐える意味もない。逃げることだ。
子どもを取りまく環境はもう昔と違う。そんななかに子供がおかれている。胸がしめつけられる。今こそ、その現実を親が直視し、賢明に、懸命に、対処するスベを学び格闘しないといけない。