
政府、メインバンクそして対象企業。そして官と民。摩擦は当然であったし、必要なのは現場力ともいうべき現場の力業だ。使命感ともいうべき熱と力がなければ成しうるものではない。
「逆風と血の雨をくぐりぬけて、『日の丸ファンド』はこうして日本をよみがえらせた。
"失われた10年に終止符を打て!"と、小泉内閣が命運をかけて挑んだ戦いのドキュメント」とあるが、バランスシートを考える銀行と、企業を復活させるという考えに立つ人とは迫り方が違う。世界のなかでの金融と企業を考えなければやっていけない時だ。
高木新二郎産業再生委員長、斉藤惇社長、富山和彦COOをはじめとする若いメンバーの頑張りがあってできたが、引当金などの制度改革、そして経済が再建されてきたというさまざまな要因があっての成果だと私は思う。