
日中友好会館、日中を中心にお話をさせていただいたが、もっとじっくり話したかったと今も思っている。
「政治は目的実現のために権力を使いこなす。しかし同時に大事なのは国家権力の怖さを知り、権力を細心にして丁寧に慎重に扱うことだ」
「権力者は謙虚であらねばならない。職権は行使するより話し合いを第一に考えることだ」
「国家の基本をゆるがせにするな」――後藤田さんの魅力を次々と本書は示しているが、その魅力を感じる57人もおやっと思う感性を見せてくれている。
昨今の日本の政治家に「政策通はいても政治通がいない」ことが問題だと指摘する人がいたが、「政治家とは」ということを考えさせる一書でもある。