ゆびさきの宇宙.jpg今年5月、全国の自治体で初めて、東京都に盲ろう者のための支援センターが発足した。都議会公明党が福島智さんと会って実現させたものだ。5月末、その支援センターを私は訪れ、福島さんにお会いした。
目が見えず、耳も聞こえない。その無音漆黒の世界にたった一人、地球からひきはがされ、果てしない真空の宇宙に放り出されたような、心の芯が凍りつくような魂の孤独と不安のなかで、福島さんは生き抜いている。「不便なことと不幸は違う。


障がいの有無と幸、不幸とは本来関係ない」「フランクルの愛、かけがえのない愛について」「能力は本質でなく属性だ。否定すべきは、能力の差とその人の存在の価値を連動させることだ」「私たち障がい者がなすべき"最も重要な仕事"は、生きることだ。そしてよりよく生きることだ。そして支え合うことだ」「セーフティ・ネットは安全網ではなく、落下しないようにネットを架け橋として張ることだ」「応益負担は益だから利用料を払えということだ。益を求めているのではない。
人間らしく生きる最低限の支援がほしいだけだ」


太田あきひろです。

昨日3日、舛添厚生労働大臣に会い、ヒブワクチンを一刻も早く定期接種できるように訴えました。
ヒブとは、インフルエンザ菌b型のことで、細菌性髄膜炎などを発症、抵抗力を持たない乳幼児が危険にさらされているのがわが国の現状です。
ヒブワクチンはこれを劇的に減少させるもので、東京都では都議会公明党の推進で区市町村が公費助成する場合にその半分を補助する独自の支援策を本年4月からスタートさせています。
 
今回の要請は、ヒブの予防ワクチンを国の制度として定期接種できるように強く求めたものです。


太田あきひろです。

昨日、地元北区に完成した「浮間地区荒川防災ステーション」の開所式に出席しました。
荒川防災ステーションとは、洪水時や地震時に水防活動や復旧活動を行うために必要な資材を備蓄した監視や対策司令を行う防災拠点として、北区と国土交通省が共同で整備したものです。これで、荒川下流の全域(北、荒川、足立、墨田、江東、江戸川区など)が洪水から守られ、もし140mも土手が決壊しても防ぐことができます。荒川の北の守りです。
実は荒川は江戸時代初期に行われた土木工事によって、原型が作られました。そして、明治43年(99年前)の大水害を契機に放水路として、計画・整備が行われました。もともとあった川と思っている人も多いと思いますが、人がつくったものです。すごいことです。来年で100年です。
実は利根川は東京湾に注いでいました。東の果ての沼地の多い江戸に転封される、いわば嫌がらせを受けた徳川家康が、土木工事を行い、利根川を太平洋に注ぐようにして、稲穂の繁る江戸につくり変えました。

私は土木工学、耐震工学を大学時代に専攻しましたが、治山・治水という国の基本には、壮絶な戦いと意思があったことに感慨深いものがあります。
近年、ゲリラ豪雨など新しいタイプの災害が目立つことを踏まえ、新たな対応が改めて重要です。さらに頑張ります。


愛と痛み 死刑をめぐって .jpg辺見さんが倒れたのは2004年3月。「紀元前(闘病前)は外界を見ていたが、今は内宇宙を見る目の動きが出てきている。書くというのは全部、遺書みたいなもの」という。「議論は避けるようになりました。残された時間を意識するので」「言葉が、言葉として人の体の芯に届かなくなった。これほど言葉が届かない時代は、歴史上初めてだ」と読売新聞(5/5)で語っている。


「死刑をめぐって」と副題があるが、それはあらゆる意味で死が究極であるだけでなく、それを法律で、日常のきまりとして他者が、他者たちが"人を殺す"という、より究極なものであるからだ。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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