
「福祉とは、社会のなかでお互いの生活を保障すること」であり、「民主主義=自由+平等+連帯+共生となる」と千葉さんはいうが、はたしてどれだけ、自由には責任やルールを守ることが同時に求められており、平等では、その人に適した権利が平等にあるということなどが身体と心で理解されているかと疑問を投げかける。
それは消費税25%というデンマーク、女性専用車両や凹凸の大きい点字ブロックなどは逆差別と思う欧州の感性、税金でも「出した分だけもらわなくては損」と考えるのではないという、「自分だけがよければいいのでは国はよくならないという」思考。貧困、不正のない国、教育、福祉など、具体的にデンマークという国を示してくれている。
隣りのスウェーデンに行った時も、私自身、国民の思考自体が気候・風土・民族性などに大きく起因するという、いわば人生地理学的な思いにひたったものだ。