太田あきひろです。
予算編成・税制改正作業が政府・与党によって行なわれています。迷走また迷走、「子ども手当」にしても「基礎年金の国庫負担2分の1」にしても財源を求めて毎日のように変わっているというひどさです。
たとえば「子ども手当」の迷走です。
(1)今年度から子ども手当が1万3千円となった。
(2)しかし来年から年少扶養控除が廃止される。
(3)そこで3歳未満は、児童手当の時に1万円だったので3千円増えたといっても、年少扶養控除が廃止されると児童手当の時代より負担増になり、手元に残る額は実質減る家庭がでる。不満が当然出る。
(4)だから辻つま合わせで、3歳未満は7千円増やして2万円とする案をだした。(充実させようとしたのではない)
(5)しかし財源がない。そこで、この一週間位、迷走に迷走を重ねている。
つまり、
●そのマニフェストを完全にサギフェストとした。2万6千円は早々にやめにした。
●全額国庫負担ではなく、地方負担、企業負担をさせている。(児童手当の仕組み)
この一週間位でも、
「所得制限を入れる、入れないで迷走」
「所得の高い人(例えば1千万円)の配偶者控除をやめる、やめないで迷走」
「7千円上げると財源がないので、これを5千円とか、4千円増にするなどの案で迷走」
「高所得者の給与所得控除や成年扶養控除を廃止・所得制限するかどうかで迷走」
現時点で最終結論は出ていません。もう場当たりの財源探しで、国の大宗である税制の本格論議とは程遠いひどい状況です。外交も内政もしっかりとした方針、柱の下で行わなくては国は乱れます。思いつき、パフォーマンスではいけません。