20110218-book.JPG琉球王朝500年の末期。テンペスト――まさに世界も嵐、王朝も嵐、人心も嵐。アヘン戦争、列強が迫り、ペリー来航(浦賀より前に琉球へ)、そして大政奉 還、明治維新、廃藩置県――巨大であった清国の冊封(さっぽう)体制と薩摩藩との間のなかで、王朝国家の存続をかけて生き抜く主人公(父親の期待に応える ために宦官と偽り、孫寧温として王宮入りを果たす天才美少女・真鶴=女性として王の側室ともなる)それを囲む愛憎からむ人々。
  とにかく、波瀾万丈、奇想天外、時代の嵐と王朝内の権力闘争・毀誉褒貶、愛とロマンの宝塚を想起する大ドラマで面白い。九死に一生の連続で、そのダイナ ミックさは、息つくひまがないが、この時代、想像を絶する大変さ、混乱や悲惨、悲しみがあっただろうと思いをはせる。1872年に琉球藩設置、1879年 に琉球の取り潰し(琉球処分)、500年の琉球王朝が終わりを告げる。
  仲間由紀恵主演で舞台化されるが、この長編をどうやって演ずるのだろうか。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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