「デフレを止めよ。円高は止まる」――それができるのは日銀だ。構造デフレ説
は誤りであり、単純な貨幣数量説でもない。デフレは貨幣的現象であり、「量的緩和」「マネタリー・ベースを増大させる」「インフレ目標レジームを採用させ
る」――それによるおだやかなインフレ予想の形成こそ大事だ。インフレ予想引き上げ効果は流れを変え、デフレ不況・超円高からの脱出の号砲となる。たんな
る宣言ではない。民間経済自体に信用を得られるだけの具体的、しかもブレなき政策遂行への信頼を政府・日銀が一丸となってやることだ。そのように岩田規久
男さんは、データを駆使し、繰り返し提示しているが、それはもう叫びだと感ずる。
プロフィール

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。
93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。
現在、党常任顧問。