20110325デフレと超円高.JPG 「景気が悪いのになぜ円高か、それも超円高か」――誰しもそう思っている。それは日本のデフレによって生じたもの。デフレと超円高の負の効果が本格化 し、雇用を直撃し、国力を削ぎ落とす。日本はこれまで、こうした危機に原油価格が低落するなど、"神風"が吹いて救われた。しかし、今、新興国経済の好調 やエコカー、エコポイントなどが剥落すると、もうむき出しの危機だ。
「デフレを止めよ。円高は止まる」――それができるのは日銀だ。構造デフレ説 は誤りであり、単純な貨幣数量説でもない。デフレは貨幣的現象であり、「量的緩和」「マネタリー・ベースを増大させる」「インフレ目標レジームを採用させ る」――それによるおだやかなインフレ予想の形成こそ大事だ。インフレ予想引き上げ効果は流れを変え、デフレ不況・超円高からの脱出の号砲となる。たんな る宣言ではない。民間経済自体に信用を得られるだけの具体的、しかもブレなき政策遂行への信頼を政府・日銀が一丸となってやることだ。そのように岩田規久 男さんは、データを駆使し、繰り返し提示しているが、それはもう叫びだと感ずる。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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