ここ数年、かつては男性のものだった趣味が、「女子」の生活に浸透。居酒屋、焼鳥、登山、釣り、自転車、住宅は都心の高層マンションなどといった「アウトドア系女子」。歴史・文化遺産や寺めぐり、写真、ファッションはシンプル、住宅は日本的好みなどの「文化系女子」などがふえているという。いわば「オヤジ系女子」。消費行動も明らかに違う。
当然だろう。京大の建築学科は3割が女性だというし、私の土木系にも女子はめずらしくない時代だ。
その背景として「男女平等意識の拡大」「女性の高学歴化、働く場の拡大(それはOLでもないし、バリバリのキャリアウーマンでもなくサラリーマン女子の時代)」「私立中高一貫女子高」「父親の影響で趣味が伝授される一卵性父子の時代」「未婚者の増加」などを三浦さんは指摘する。
こんな時代に、男性並みに働きながら、一昔前の女性らしさを求められてもストレスが大きすぎるし、ムリしたら身体をこわす。
いつの間にか、元気で優秀なのは「女性」といわれるようになったが、それは元気で優秀な「女子」がまわりにあふれている時代だ。三浦さんは数多くの洞察、分析をしてくれている。