「ぐずぐず」の理由.jpg「言葉はこころの繊維であるとおもう。言葉がこころの襞をつくる」――かけがえのない自己存在と言語――。

どのページを見ても、言葉というもの、人の発する音声とは何かを考えてしまう。思わず「なるほど」とかつぶやいて、はて「なるほど」という言葉はどうしてできたのかと思ってしまう。

「言葉はコミュニケーションの媒体であると、だれもがあたりまえのように言う。・・・・・・メッセージの伝達という意味でのコミュニケーションとは違う様態で、元始、ひとは描き、歌ったのではないか」
「唸りや叫び、さらには言葉、そして歌。これらはみな身体の自己接触、ないしは自己触発といったものを生地として編まれている」
「魂にさわるところでオノマトペが声を上げる。・・・・・・オノマトペが孕みもつ意味を超えた言葉の力は、どこか臓腑や内臓の感覚とつながっている」
「痛いと叫ぶとき、痛いと言わずに感情をそのまま声で表現しろと言われても、そういう意味以前の声など出しようがない。言葉は身体の震えや律動から剥落させられ、逆に言葉で織られた世界のほうに、わたしたちの声をまるごと拉致してしまうのだ」
「オノマトペとは言葉と音の回転扉というよりもむしろ、言葉が意味と音との二つに分岐する寸前の声であるというべきかもしれない」――。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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