20120731岳飛伝―三霊の章.jpg水滸伝、楊令伝に続いて、いよいよ岳飛伝が始まる。中国随一と讃えられる英雄・岳飛だが、まだこの第一章はその序章にすぎない。掲げる「盡忠報国」――民に忠義を盡し、天に報いる。

それについて負傷した若き延圭がズバッと語る。「戦は、お題目でやるもんじゃない。お題目は人が集まってくるためにあるが、戦は、武器と指揮官の命令でやるもんだと思っています。そして大将が、俺たちをどこかへ連れていってくれるってね。・・・・・・大将が生きているから戦をやり続けられるんだって思いす。・・・・・・梁山泊軍は、だからすげえと、俺は思うんです。大将が死んだのに、戦ができる」と。

その梁山泊は大洪水に襲われ、生命線ともいうべき物流が途絶え、追い討ちをかけるように頭領楊令を失っていた。動きがとれない。息をひそめる梁山泊。楊令に代わる核となる中心人物がいない。いつも当たり前だと思われていた号令も出ない。「いつから俺たちはこんな事になってしまったのか」――嘆きがあふれる。しかし、大将を失った今の空白のなかにも、現場の各部隊の鍛えられた強さとまとまりはくずれない。金や南宋が感じるのは、そうした驚くべき梁山泊の強さだ。

「替天行道」――梁山泊の志。志と核となる人。法と人。何をもって率いるか。悠大なスケールで北方謙三氏の岳飛伝が始まった。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任、公明党前代表。元国土交通大臣、元水循環担当大臣。

現在、衆議院議員、党全国議員団会議議長、東京第12総支部長、首都直下地震対策本部総合本部長、現代中国研究会顧問など。

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