
基本資料を読み解いて、史実の歪みを正す。短いエッセイや史論のなかに、知名度の高い人も無名の人も登場させ、新たな角度を示してくれる。
「知られざる名将・長野業正」に始まり、
「柴田勝家は単なる猪武者か」
「浅井長政・痛恨の大錯覚」
「似た者同士・源頼家と武田勝頼」
「真田昌幸の生き残り策(「東西にみごろをわける真田縞」と川柳にはあるが、とうに決まっていたはず)」
「お江与の方という女」
「徳川家光の生母は春日の局か」
「江戸城天守閣と保科正之」
「殿中刀傷事件・豊島明重の場合」
「江戸時代の名裁き三例」
「坂本龍馬が明治を生きる」
「東洋一の用兵家・立見尚文」......。
さらに「邪馬台国論争」
「私の会津史」
「烈婦・山本八重の会津戦争」等々。
人物の真の姿に迫り、明快で、心があり、面白い。