201200925暴走する地方自治.jpg「改革派」首長の勢いが増している。国から権限等を分けてもらうのではない、地域主権だ。地域の自主性を強く打ち出さないとますます地域は弱くなり、この国は活力を失う。それにしても、国は何でもがんじがらめで官僚に支配されて旧態依然だ――それが首長たちの主張だ。

田村さんは「国が存在感を示せない。そこに地方政治の劇場化が生じる」「しかし、ポピュリズム的政治手法をとる暴走する首長では、地方も国も救えない」「眼前にある現状の問題を変えることこそ大事だ。制度を変えれば良い結果がもたらされるのは幻想だ。制度改正に注ぐエネルギーを、もっと地域を元気にする取り組みに注げ。制度を変えるのは手段の一つであり、地域をどうするのか、元気にするのかというビジョンと実行が先決」という。そしてこれまでの「改革派」首長には"改革をやりっ放し"が多すぎ、中途半端、検証もないともいう。

大阪都、中京都、新潟州、そして欧米の中央と地方の仕組みの検証をし、本当の意味での地方自治の姿を探っている。景気・経済・財政、外交や歴史、人物論などに比して、あまりにも統治機構、地方自治等の論議が少ないことを感ずる。集中的、総合的な論議が不可欠。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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