

10月29日、トルコ共和国の建国記念式典が、東京神宮前の同国駐日大使公邸において開催されました。またエルトゥールル号の当時の記録についての展覧会のオープニング式典も行われ、私もテープカットに加わりました。今年は建国90周年の記念年。安倍総理夫人の昭恵さんを始め、閣僚、国会議員、和歌山県串本町長など多数の来賓が駆けつけ、式典は大変な賑わいでした。
トルコ、といえばイスタンブールが東京と2020年の夏季五輪の開催地を争ったことが記憶に新しいですが、日本との関係は123年前の1890年にさかのぼります。トルコ共和国の前身、オスマン帝国の使節団を乗せ、和歌山県串本町沖で遭難したエルトゥールル号。乗組員581人が死亡する大事故でしたが、串本町住民の必死の救助により、69人が救出されました。このときの献身的な支援がトルコ人の心を打ったと言われ、以来、友好関係が続いています。
また、トルコではこの日、安倍総理も出席し、ボスポラス海峡横断鉄道の開通式が行われました。アジアとヨーロッパがついに海底地下鉄(全長13.6km)で結ばれました。しかもこの大事業を担ったのが日本の建設会社。世界最深の海底60m、複雑な海流のなか、沈埋トンネルの難工事をやりとげ、日本の技術水準を世界に見せつけました。
昨日は、官邸で政府の経協インフラ輸出の会議も開催。成長戦略の柱でもあり、国交省が重要な役割を担います。