成長戦略とは雇用戦略である。雇用は守るものではない。雇用は攻めであり、雇用こそ経済成長のための唯一の戦略である。成長は雇用の成長、人材成長によるしかない。成長の本質は競争ではなくアイデアであり、それを生み出すことである。GDPは資本と労働と生産性の三要素だが、まさに知識こそが重要となる。そして労働者自身が知識を蓄積する。成長をもたらすのは知識だ。
真の成長は「人」からしか生まれない。「人はどのように成長するか」「新しいしなやかな働き方(やわらかな雇用)――2つの仕事をもつキャバクラ嬢と吉野家の労働力の質の高さ」「雇用の本質――百貨店の生命線は店員の内側に蓄積されたオーラと説得力、スタバが生み出す成長の"場"」「シュウカツを廃止させよ。プレゼンではなく、中身重視、実力主義、努力する力を」――。
雇用が生まれるのを促し、支援し、柔軟性と整合的な制度を作っていく。一人ひとりが働き手として成長することと、それを支える社会にする。その雇用を生み出す活力が経済に湧き出てくることを支援せよ、という。