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「九次元世界にあった究極の理論」と副題にある。「超弦理論のような物理学の最先端でも、日本語の力で深く解説できるということを象徴したい」という要請を受けての大栗先生の著作。難解であるのは当然だが、これ以上の解説はできないと感謝したいくらいだ。


空間とは何か、時間とは何か――その自然界の最も基本的な法則を理解すべく野心的な目標を掲げる超弦理論。それは重力現象についてのデータと、素粒子現象についてのデータのどちらとも適合する唯一の仮説でもあり、素粒子物理学における究極の統一理論の候補だという。先駆者シュワルツをはじめ、数多くの学者、哲学者、数学者がいかにかかわって現在の地点に進んで来たかを示している。「原子→原子核と電子→陽子と中性子→クォーク」「素粒子の標準模型では17種類の素粒子を、物質のもとになるフェルミオン(原子・ニュートリノ・クォーク)を、物質の間の力を伝えるボゾン(電磁気力・強い力・弱い力を伝える光子・グルーオン・W粒子・Z粒子)に大別する」「超弦理論では弦が普通の座標の方向に振動するとボゾンになり、グラスマン数の座標の方向に振動するとフェルミオンになる」「超弦理論は、私たちの空間が普通の空間ではなく、超空間であり、普通の数字で決まる座標のほかに、グラスマン数という不思議な数を座標に使う"余剰次元"が存在すると予言する」・・・・・・。そして「空間は幻想」と。


最先端で格闘する大栗先生をはじめとする世界の学者は、本当にすごい。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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