
空き家は全国の都市部でも地方部でも増加しています。その数は約820万戸で住宅全体の13.5%。20年前と比べると約370万戸も増加し、今後さらに高齢化や人口減少が進むとますます増加していく恐れがあります。
空き家が放置されて老朽化すると、まち並みの景観が悪くなるだけでなく、ゴミの不法投棄や不審者の侵入、放火など、さまざまな問題につながります。このため、全国で355の自治体が条例を制定して取り組みを進めていますが、私の地元の足立区はその先進事例。都内で初めて、老朽化した家屋の解体を助成する条例を2011年11月から施行して成果を上げており、このような先進的な取り組みを全国に広げていかなければなりません。
私もこれまで何度も、地元の足立区や北区で空き家問題の視察をしたり要請を受けたりしてきました。
使える空き家は利活用を進め、都市部では住宅として流通を促進するともに、地方部では地域活性化の拠点などとして活用することが有効です。一方、放置されて問題を起こす恐れのある空き家は除却を促進し、地域の安全と環境を確保する必要があります。今回成立した法律では、除却等の対象となる空き家についての指針策定や市町村に対する財政支援により、国も除却を積極的に支援していくことになりました。
地域の住環境と安全・安心を守るために今回の法律は大きな前進です。私もしっかり取り組んで行きます。