賢者は幸福ではなく信頼を選ぶ.jpg
2020年、何を象徴する五輪になるだろう。なぜ人々は大声で話し、笑い合っているのだろう。世の中は敗者であふれている。なぜだろう。


「『思考放棄』に陥った人や共同体には特徴的な傾向があるように思う。『幸福』を至上の価値として追い求め、憧れ、生きる上での基準とするということだ。・・・・・・今、わたしたちに必要なのは、幸福の追求ではなく信頼の構築だと思う。外交でいえば、日本は、緊張が増す隣国と・・・・・・。幸福は、瞬間的に実感できるが、信頼を築くためには面倒で、長期にわたるコミュニケーションがなければならない。国家だけではなく、企業も、個人でも、失われているのは幸福なのではなく、信頼である」「彼らの対応に、わたしは驚いたし、違和感を持った。『頭に来ますよ。フェラーリに火をつけたいくらいですよ』誰か一人くらい、そう言うのではないかと思ったのだ。・・・・・・わたしが違和感を持ったのは、おもに『しょうがない』という若い連中の反応だった。『しょうがない』という言葉が社会全体を被っている気がする」「(家庭の崩壊、家族の喪失)借金があって住居を追われ、家族や友人など『助け合う』関係が失われると、人はあっという間にホームレスに転落する」「(ブラック企業vs.金の卵)いくらでも代わりは補充できるという状況が生まれた」「寂しい人ほど笑いたがる」――。


村上龍さんの眼は、自然で、やさしく、スポーツ・マインドがあって、なんと感性豊かで、根源的かと思う。だから手厳しい。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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