4月12日夜、日中韓観光大臣会合を終えて韓国の慶州に行き、13日に「第7回世界水フォーラム」と「第2回日中韓水担当大臣会合」に参加しました。
世界水フォーラムは、3年に一度開催され3万人以上が参加する水関係では世界最大の会議。今回のテーマは「将来の水(WATER FOR OUR FUTURE)」です。58か国から閣僚級が参加し、国際社会が直面している水問題の解決と対策の実施に向けて、議論が行われました。
13日午前、私は開会式に出席した後、「統合的水資源管理」をテーマとした閣僚円卓会議の共同議長を務め、スピーチを行いました。もう一人の共同議長であるナイジェリアのハブ統合水資源管理委員会長官のほか、フィリピン、イラン、ロシア、ブラジル、サモア、カタールなど17か国の大臣・代表者が参加し、3時間以上にわたって活発に議論。世界各国で頻発する洪水や渇水のほか、食糧、エネルギー、国境を超えて流れる河川の管理などの課題について有意義な議論ができました。
午後は3年ぶりの開催となる日中韓の水担当大臣会合を開催。韓国のユ・イルホ国土交通部長官、中国の矯勇・水利部副部長と、水分野で3か国が協力を進めていくための共同宣言に署名しました。
さらに韓国のユ長官とは、個別に会談し、交通、住宅、都市、国土計画やインフラの老朽化対策など幅広い分野で交流を一層深めていくことを確認しました。
洪水、干ばつ、渇水、国境問題、海水の淡水化など世界各国の水状況は大きく異なりますが、いずれにせよ健全な水循環は人間にとって重要・不可欠。いい会議となりました。