
西洋美術の歴史において、彫刻から絵画の時代になっていったのが、14世紀に始まったルネサンス時代。絵画は、ある一定のメッセージを「伝える」という目的があった。しかも画家自身が個人的な世界観を表現するようになったのは19世紀半ば以降だという。そして「歴史的および社会的な要素が、造形的に表現されているのが西洋美術です。描かれている作品世界を『見る』だけでなく『読む』ことによって目からうろこが落ちるように鮮明に絵画鑑賞ができるようになる」と指摘する。
レンブラントの「夜警」「ヤン・シックスの肖像」、ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」、ムンクの「叫び」、ドガの「アブサン」「舞台上のバレエの稽古」、ダ・ヴィンチの「モナリザ」、ゴッホの「アルルの寝室」「星月夜」、ゴーギャンの「かぐわしき大地」「未開の物語」、ベラスケスの「フェリペ4世の肖像」、マネの「皇帝マキシミリアンの処刑」、アングルの「グランド・オダリスク」、ルノワールの「洗濯女」、ミレーの「死と樵」「落穂拾い」、ミケランジェロの「アダムの創造」・・・・・・。
木村さんは「感性だけで鑑賞することは非常にもったいない」といっている。