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主税局長、国税庁長官を務められた大武健一郎さんが、ベトナム等の簿記普及活動のボランティアに携わっていることは有名だ。そのなかでこの4年、毎日新聞に「経済観測」を連載してきたものも含めて書き下ろしたのが本書だ。


これからの日本にとって、人口が増え、中所得者が増えるASEANとの連携が重要だが、そのなかで、日本に1番親近感を持つベトナムと連携することが大切だ。ベトナムの歴史はほとんど戦争に明け暮れた。中国との戦いは長いが、仏とも米とも戦った。苦難のなかで生き抜いた知恵が蓄積されている、と大武さんは考える。一方、他国との戦いがほとんどなかった日本には、比類なき文明・文化が蓄積されてきた。日本の近代化もこの蓄積された知恵があってのことであり、それは今後、さらに輝きを増すはずだ。だからこそ、両国は互いの知恵を前に向かって連携・協働化すべきだ。そう主張する。「ベトナムは日本のASEAN進出の窓口」であり、「日本とベトナムの未来」に向けて、その「魅力と課題」を知り、共に発展すべきだ――。現場を踏まえて鋭い感性で多くの提言をしている。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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