はじめての福島学.jpg
「"福島問題への絡みにくさ"が増大し、大きな壁が私たちの前にそびえ立ち、固定化されたようになってしまっている」「要は思考停止している」――。それは「福島問題の政治化」「福島問題のステレオタイプ&スティグマ化」「福島問題の科学化」にある。"過剰反応"する人と"無視"する人の増えるなかで、開沼さんは「過剰反応でも無視でもなく、アップデートされたデータ・知識を取り入れながら、"適切な反応"をしていくこと」「まず"普通の人"が福島の問題を考えるためのベースを獲得してもらうこと」が重要だとし、福島の実態はこうなっているというデータを提供する。それが丁寧に冷静に語られているだけに、イメージと実態のズレがいかに大きく、また固定化されているか、鮮烈に浮き彫りにされる。「どこのフクシマの話ですか、データを見てから言いましょう」ということだ。それはまた、今、福島に、そして日本に大切なことは何かを鋭く示している。俗流フクシマ論は、そのまま思考停止と不毛の俗流日本社会論でもある。


末尾に、「福島を知るための25の数字(答え)」と「福島へのありがた迷惑12箇条」がまとめられている。痛烈で、本書を頭の中で2度読むような思いにかられる。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任、公明党前代表。元国土交通大臣、元水循環担当大臣。

現在、衆議院議員、党全国議員団会議議長、東京第12総支部長、首都直下地震対策本部総合本部長、現代中国研究会顧問など。

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