9月1日の「防災の日」。政府、国土交通省で首都直下地震を想定した防災訓練を行いました。
まず、7時10分に東京都多摩東部を震源とするM7.3の地震が発生したという想定で、政府の総合防災訓練を実施。8時25分に首相官邸に総理以下全閣僚が徒歩で参集し、緊急対策本部会議、臨時閣議の訓練を行いました。
その後11時30分からは、国土交通省の防災センターで訓練。地震発生から1日経ったという想定で、さいたま市の関東地方整備局、横浜市の関東運輸局とのTV会議も行いながら、被害状況の確認、対処方針の決定を行いました。
今回の国土交通省の訓練では、「統合災害情報システム(DiMAPS)を初めて使いました。これは、コンピューターの地図上に、道路、河川、港湾、空港、鉄道など様々な施設の被害情報を集約して表示。ヘリからの最新の空中写真も地図に重ねることもでき、リアルタイムで被害状況の把握・共有が可能となります。災害対応の初動では、現場と対策本部で情報を共有することが何より大事。さらに現場で使いやすいシステムになるようさらに充実を図っていきます。
我が国は地震、台風、水害、火山噴火など災害が多い脆弱国土。実践的な訓練を積み重ねながら、防災・減災対策にしっかり取り組みます。
また午後には、海上保安庁の第21次ソマリア周辺海域派遣捜査隊の帰国報告を受けました。捜査隊の8名の海上保安官は、166日間にわたり中東のソマリア沖・アデン湾で海上自衛隊の艦船に乗船し、付近を航行する民間船舶を海賊から護衛してきました。私は「過酷な気象条件、治安情勢のなかで任務を全うしたことに対し心から感謝と敬意を示したい」と述べ、捜査隊を慰労しました。
(DiMAPSについては、国土交通省のホームページのトップページから見ることができます)