9月26日、富山県南砺市、岐阜県白川村と高山市に行き、伝統的な集落・町並みを保存して多くの観光客を呼び込んでいる地域活性化の取組みや、アクセス改善の中部縦貫自動車道、国道41号線など道路整備の状況を視察しました。また、古田肇岐阜県知事をはじめ地域の市町村長、商工会や観光業の代表者と意見交換を行い、要請を受けました。石井隆一富山県知事からも要請を受け、懇談しました。
白川村の白川郷と南砺市の五箇山は、茅葺きの合掌造りの集落を地域一体で保存(古いものは築400年)。1995年に世界遺産に登録されて今年で20周年です。ここでしか見られない景観を求めて国内外から訪れる観光客は年々増加。昨年は白川郷で約150万人、五箇山は約70万人で、今年はさらに増加しています。
高山市では城下町・商人町の古い町並みを伝統的建造物群保存地区として保存しています。江戸時代さながらの景観を求めて訪れる観光客は年間約400万人。そのうち海外からは約28万人で、フランスの「ミシュランガイド」では「必ず訪れるべき観光地」として最高の三つ星評価を獲得しています。
高山市での意見交換では、「この地域は観光がメインの産業。アクセス改善のため道路整備が重要」「今年は北陸新幹線の開業で観光バスなど大幅に増えている。観光シーズンには渋滞が激しいので、東海北陸自動車道の4車線化や中部縦貫自動車道の整備を進めてほしい」「国道41号線はカーブも多く、雨量規制や積雪で通行止めが多い。バイパス整備を進めてほしい」「鉄道の接続が悪いので改善をお願いしたい」など発言が続きました。
私は「この地域の観光ポテンシャルの高さを実感した。国道41号については、石浦バイパスのトンネルをおおむね5年で開通させたい」と具体的整備目標を初めて表明しました。