揺れる移民大国フランス.jpg「難民政策と欧州の未来」と副題にある。2015年11月13日夜(現地時間)、130人もの犠牲者を出したパリの同時多発テロ事件。翌週にはテロ首謀者が潜伏していたサンドニ地区で、フランス警官隊が銃撃して首謀者を含む2人を射殺、関与されたとされる7人の身柄拘束。「ドイツに到着した難民は年間100万人を突破する勢い」「非人道的だと非難されるハンガリーとその言い分」など、ヨーロッパは今、押し寄せる難民に揺れている。「フランス人、三代前はみな移民」「世界の隠れ家フランス」といわれる移民がいるのが当たり前で、手を差し伸べ続けるフランスの対応・・・・・・。

増田さんは自ら難民と会い、サンドニ地区へも入って直接話を聞き続けた。とくに、命からがら母国を捨てて、安住の地を求めてヨーロッパに逃げてくる子ども、親。そして陸路で、徒歩とバスで、そして海をボートで。移動中に、射殺されたり、空腹と過労で倒れたり、エーゲ海で沈没したりするなかでの命からがらの逃避行――それが今あふれる難民の実像だ。そしてその後も文化・宗教の違い、難民・移民排斥の動き、貧困のなかでの苦難。一方で、それを迎えようと動いているヨーロッパの国々や諸団体がいる。生々しいレポートだ。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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