ポール・クルーグマンと浜田宏一さんが「アメリカの出口戦略」「日本のアベノミクス」「ヨーロッパの解体」「中国バブルの深度」の章を立て、それぞれが語っている。
世界経済は年頭から荒れた。原油安、中国経済の減速、ヨーロッパ経済は統一通貨ユーロの弱点の露呈のなかにあるが、それらを分析しつつ、再建途上にある「アメリカ経済と日本のアベノミクス」の役割りが大きいことを指摘する。
アベノミクスは「金融と財政の両面から経済を刺激しよう」というものだが、「日本は世界のロール・モデルに」「インフレ・ターゲットは4%で」「女性活用で伸びる潜在成長率」「消費税10%は絶対不可」「日本のバブル以上に大きい中国バブル」「日本国債を格付けするならAAA」などとクルーグマンは語る。内閣官房参与である浜田さんは、アベノミクスを解説し、補強する。