サンジーヴ・スィンハ氏は、インド工科大学を出て、若くして来日し、金融や技術を通じて、両国を結びつける天才的コンサルタント。冷静でありつつも情熱的。今後、急速に発展し、世界経済・政治の重要なプレーヤーとなるインドだが、その強い結び付きはまだ始まったところだ。私自身もインドに行き、鉄道をはじめとして結び付き強化に努めてきた。
日本の魅力――人間性・文化・技術のすぐれた日本を著者は紹介するとともに、「クールな日本+ホットなインド」「日本のシステム+インドの柔軟性」は最高のコンビだと、実感をもって語っている。CoCo壱番屋や公文教育委員会のインド進出がいかなる意味をもっているかなど、具体事例も面白い。