水の未来沖大幹.jpg「グローバルリスクと日本」と副題にある。

地球環境と水問題――この問題の全貌と解決への方向性、メインストリームを真正面から示している。「水の悲観論者は間違っているが役に立つ。水の楽観論者は正しいが危険だ」――悲観論と楽観論は、水に限らず気候変動でも、エネルギーや食料でも、世界経済でも常に提起され、その過激さはイデオロギーとなり、現実的解決への行動を妨げる傾向にあるようだ。沖さんは「水と地球環境と人類の未来についての悲観論と楽観論の適切なバランス感覚を多くの方に得ていただければ幸甚である」と言っている。

「地球の水の何が問題か」「なぜ、どのように、水危機がグローバルリスクなのか」「グローバルリスクへの取り組み」「2014年に国際標準が発行されたウォーターフットプリント」「仮想水貿易――世界の水に頼る日本の暮らし」「水から見た食料問題」「気候変動と水の関係」「気温の上昇と豪雨の頻度」「未来可能性の構築へ向けて――危機感は重要だが、プラス方向の動機付けもまた有効」「千年科学技術をめざそう」「持続可能性の構築」――。「環境と経済の両立に悩んでいた時代はとうの昔に過ぎて、社会と経済と環境という三者の持続性をいかにバランスよく構築するかを構想し、その実現に向けて取り組む時代が来ている」と結んでいる。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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