ブラック企業、ブラックバイト、子どもの貧困、貧困女子・・・・・・。「現代の若者たちは一過性の困難に直面しているばかりではなく、その後も続く生活の様々な困難さや貧困を抱え続けてしまっている世代である。彼らは自力ではもはや避けようがない。日本社会から強いられた貧困に直面している」「貧困世代とは、概ね10代から30代を想定し、貧困であることを一生涯宿命づけられた人々である」という。
大人はこうした現在の若者の"しんどい"状況を正視し、総合的かつ具体的に支援をさしのべよ、という。5つの若者論の誤り――「働けば収入が得られるという神話(労働万能説)」「家族が助けてくれているという神話(家族扶養説)」「元気で健康であるという神話(青年健康説)」「昔はもっと大変だったという時代錯誤的神話(時代比較説)」「若いうちは努力をするべきで、それは一時的な苦労だという神話(努力至上主義説)」と上げている。デフレと雇用環境が大きいと思うが、「ブラックバイト」「奨学金問題」「住宅問題」等々にもふれている。