アドラーに学ぶ よく生きるために働くということ.jpg「働く」ということは人間の本質に迫る問題だ。「働くことは生きるということと同義である」「人はよく生きることを願っているのであり、働くのもただ生存するためではなく、よく生きるためであるというのが、『生きるために働く』ということの意味だ」「アドラーは人生には取り組まなければならない『仕事の課題』『交友の課題』『愛の課題』という三つの『人生の課題』があるという」――。

「人は何のために働くのか。働くことで人は自分の持っている能力を他者のために使い他者に貢献する。他者に貢献すれば貢献感を持つことができ、そのことで自分に価値があると思える。自分に価値があると思えれば、対人関係の中に入っていく勇気を持つことができる。対人関係の中においてこそ、生きる喜びを持ち、幸せになることができる」という。そしてアドラーは「勇気は伝染する。臆病も伝染する」という。こうして「仕事の課題」は、他者との協力、結びつきの「交友の課題」を解決することになり、「愛の課題」の解決になる。エーリッヒ・フロムは「愛の本質は、何かのために"働く"こと、"何かを育てる"ことにある。愛と労働とは分かちがたいものである」といっている。アドラーは「他者を喜ばせることを始めたら『自分が役に立ち、価値があると感じられるように』なる」ともいう。

「働くことの意味」を岸見さんは、自身の人生を率直に語りつつ、考察、提示している。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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