資本主義の終焉、その先の世界.jpg近代資本主義は「より速く、より遠くへ、より合理的に」進展することで展開してきたが、もはやフロンティアは消滅し、先進各国は低成長時代に入った。利潤率は低下し、利子率を大きく減少することになってしまっている。長い16世紀の低利子率が中世を終わらせたように、長い21世紀の低利子率は近代資本主義を終わらせようとしている。「より近く、よりゆっくり、より寛容に」歩まざるを得ないポストモダンの新潮流を直視していくことが大事だ、という。

「政府は無理な成長戦略をやめよ」「中間層が破壊されている先進各国は、格差是正に取り組まざるを得ない」「ゼロ成長社会は、一攫千金を担っている人にとっては退屈な社会だが、文化・芸術等、精神的豊かさを求めようとすればエキサイティングな時代だ」「成長戦略よりも格差拡大をストップする所得の再分配政策を(いずれは消費税を20%ぐらいにして再配分に回す)」「所得の高い国のなかで日本は格差の小さい国だが、拡大は始まっている」「環境、安全、健康のいずれをとっても、成熟という点では日本は最優等生。いまや"成長戦略"ではなく、成熟の果実を享受し、維持することが重要」・・・・・・。

水野さんは、歴史的、巨視的、思想的に「21世紀の利子率革命」等の潮流を俯瞰し、榊原さんは、日本と各先進国の経済状況を数字を示して分析している。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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