海洋アジアvs.大陸アジア.jpg「日本の国家戦略を考える」と副題にある。20世紀最後の四半世紀と21世紀の現在のアジア情勢がいかに変化しているか。グローバル化と中国の台頭を受けての米国の戦略と東南アジア諸国の考え。大陸部東南アジアと島嶼部東南アジアの違い。グローバル化・都市化・期待の革命の進行。中国の「一帯一路」と「天下」の秩序。

きわめて緻密に今を分析し、踏まえるべき事項と未来への戦略を浮き彫りにしている。「日本は超大国ではない。大国だ。超大国は、国際的なルールを、自分で、あるいはみずからリーダーシップをとってつくれる国だ。それに対し、大国は、超大国が国際的なルールをつくろうとするときに、超大国と交渉し、ルールづくりに実質的に参加できる国だ」「われわれは、どういう世界をつくりたいのか。現在の秩序の上に、もっと自由で公平な世界をつくりたいのか。それとも"自分たちだけがよければ"といって"虫のよい生き方"(吉田茂)を続けようとするのか」「大きな方向としては、大日本帝国の過去と折り合いをつけ、戦後日本がその下で平和と安定と繁栄を享受してきた自由主義的国際秩序を守り発展させる」――。海洋アジアと大陸アジアを軸にした地域全体の構図を示し、日本の安全保障と経済の戦略を提示している。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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