ツバキ文具店.jpg温かく優しい物語だ。鎌倉市のとある小学校の近くにあるツバキ文具店。先代(祖母)が亡くなって、反抗的で海外に逃げていた雨宮鳩子(ポッポちゃん)が帰って代書屋を継ぐ。

隣りに住むバーバラ婦人、男爵、パンティー、マダムカルピス、守景とその子陽菜(QP)など、登場人物はいずれも幸せそうだ。代書屋に持ち込まれる仕事は「お悔み状」「恋文」「離婚報告の手紙」「かつての恋人に元気であることを伝えるだけの普通の手紙」「借金を断る手紙」「汚文字の人の代筆」「天国からの妻への手紙」「先代が文通相手で本心を吐露している手紙」「QPちゃんの鏡文字」「絶縁状」・・・・・・。

夏、秋、冬、春と経験を経て、鳩子はわだかまりを乗り越えて「亡き祖母(先代)への長い手紙」を書く。感動作。人生を丁寧に生きていく、幸せを見つけて生きていくことが心に浸み入るようだ。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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