在宅医療の生々しい現場。嬉しいことも、驚いたことも。汚くて足を踏み入れるのも躊躇する家も、訳ありの家も、虐待や放置も、孤独で医者の顔が見たいという人や電話をする人もいる。看取りもする。訪問診療も介護サービスの一つと混同しやすく、文句も相当いわれる。「患者さんと会話のできる医者が在宅医療に向いている」「私たちは患者さんに寄り添っていたい」という。
在宅医療を専門にやっているクリニックがほとんどない頃に、在宅医療に特化した診療所にチャレンジした島田さん。凄い現場、しかし、血の通った温かい医療によって心が通い合い、喜びが生まれる。そして「在宅医療の現場は生き生きとしています」と語る。若い医師の明るさ、生命力、熱が伝わってきて、うれしくなる。