22日、17年度政府予算案が決定されました。一般会計総額は97.4兆円、歳入は税収が57.7兆円で、リーマンショック後の民主党政権で37.4兆円の時があったかと思うとかなりの高水準。新規国債発行も前年度より622億円減らし、34.3兆円です。歳出は一般歳出が58.3兆円、最大の歳出項目の社会保障関係費は過去最大の32.4兆円になりました。私がとくに関係してきた公共事業は5.9兆円でほぼ横ばいで、防災・減災・老朽化対策と成長に寄与するインフラのストック効果があるものへの選択と集中という柱が貫かれたものです。
同時に決まった16年度第3次補正予算では、今年に台風が直撃して大被害となった北海道の復旧と再度災害防止に、大幅な約700億円投入することができました。
特徴的なのは公明党が主張してきた「子育て支援として保育士の賃上げ」です。賃金を約2%引き上げた上で、7年以上の経験のあることなどを条件に月4万円をさらに上乗せ、自公政権下で保育士給与は約10%の上昇です。介護士の処遇改善も入っています。また、「教育に力を入れ、奨学金の充実」が図られ、ついに「返済する必要のない給付型奨学金」が創設されます。観光や海上保安体制の強化にも目配りされています。
「一億総活躍」「働き方改革」「成長と分配の好循環」を考えた来年度予算です。来年の通常国会において成立を期します。