九十歳。何がめでたい.jpg日本人が脆弱になっている。相手にばかり気を使って、ストレスをため込んでいる。親は子を甘やかして、どやしつけないし、教師も叱らない。マスコミも変で軽薄すぎる。おかしなこと、おかしな事件も多いが、どうも世の中は変だとも思っていないようだ。そんな時代にズドーンとストレート球を投げる。そして世の「正論」「・・・・・・したらまずいんじゃない」のたぐいを打ち砕く。痛快。思考・感性の原点、原像を呼び起こしてくれる。

「『文明』は我々の暮しを豊かにしたかもしれないが、それと引き替えにかつて我々の中にあった謙虚さや感謝や我慢などの精神力を磨減させて行く。・・・・・・もう『進歩』はこのへんでいい。更に文明を進歩させる必要はない。進歩が必要だとしたら、それは人間の精神力である。私はそう思う」・・・・・・。

「来るか?日本人総アホ時代」「人生相談回答者失格」「子どものキモチは(司法と責任、賠償)」「妄想作家」「蜂のキモチ」「覚悟のし方」「懐かしいいたずら電話」「思い出のドロボー」「平和の落し穴」「老残の悪夢」「いちいちうるせえ」「答は見つからない」「テレビの魔力」「おしまいの言葉」――全二十八編、面白い。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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