41mwt6qwumL._SX341_BO1,204,203,200_.jpg中曽根元総理が今年5月、白寿を迎えるに当たって、世界平和研究所が記念事業としてまとめたもの。北岡伸一氏、西修氏らによって中曽根憲法論が考察されている。何よりも「憲法施行70周年によせて 我が日本国憲法論の統括」が中曽根元総理自らによって著されている。

感じるのは、中曽根憲法論の一貫性、そして「GHQ統治下で生まれた日本国憲法」に対して「戦争に対する反省とともに憲法はもっと国民議論に付されるべきであった」「新しい憲法を国民自らがつくるべきであった」とのあふれる思いである。国民憲法だ。さらに「平和と憲法改正」「憲法9条と自衛隊」がどの項目よりも圧倒的に多く主張されていること、そして全体を示す憲法前文改正への強い思いである。首相公選制は中曽根憲法論で前面に据えたものであったが、今は後衛に退いている。憲法改正に向けての気迫は、中曽根国家論の骨太さを示している。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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