日本人の愛したことば.jpg「人間」は、「人と人との間」であり、人間自身であるとともに、人間と自然、人間関係の社会でもある。その人間と自然、「ことば」の根源に奥深く迫ったときに、無意識が人間を支配し、生命が何億年もの前の記憶をいまも持ち続けていることに気付くとともに、広大無辺の宇宙生命に融ける「永遠の生命」に到ることを感ずるようになる。「知」と「理」だけでなく「感ずる」世界がいかに大切であり、深く大きなものであるかを思い知らされる。「日本人の愛したことば」の奥深さを感じ、感銘する。

「情に生きる――理を越えようとする力」「ありがとう――感謝という覚悟」「悼む――与謝野晶子 愛と別れの歌」「いのち――自然と生命」の第Ⅰ部に始まり、「感じる」「きく――聞くと見る」「つくる」「うそ」等のⅡ部、「かおる――香りと匂い」「みず」「みち――国づくりの道、志の道」「自然――宇宙とことば」「きわみ――祈りと肉体」「異界」「ものの神・ことの神」のⅢ部。味わい、感動する。

「自然――宇宙とことば」では「われわれの命は、地上と天上との空間を超え、植物・動物・人間という生体の別を超え、時間をも超えて結びついている」「世界的にも、とくに日本人は自然と深く結ばれていて、自然を見る深い眼を持っていました。そして、宇宙生命体という生命ネットを持ち、時間も空間も超えるすばらしい世界に住んでいたのです」・・・・・・。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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