昨日28日昼の本会議で、衆議院が解散しました。私はさっそく赤羽駅、大塚駅、巣鴨駅で街頭に立ちました。全力で走り抜きます!

今、日本は大きな危機に直面しています。

一つは北朝鮮です。今、米国と北朝鮮のトップが、互いに〝口撃〟していますが、エスカレートして不測の事態に発展するのではと不安を抱いている方が非常に多い。今後、事態がさらに緊迫してくるとの予想もあります。

今こそ、日本と国民の生命・財産を守れる力強い政権基盤を構築しなければなりません。それができるのは、自民党、公明党の連立政権であり、私、太田あきひろです。

もう一つは、急速度で進む少子高齢化です。現場を歩くと、お年寄りから「エレベーターやエスカレーターがないと生活できない」という切実な声が寄せられます。大変に深刻な事態であり、年金・医療・介護、バリアフリーの街づくりは喫緊の課題です。

また、少子化であるからこそ、子育て支援、教育支援にはこれまで以上に力を入れていく必要があります。

政治は結果です。私はどんな立場でも、いつも全力で現場を歩き、皆さんの暮らしの声に耳を傾けてきました。国土交通大臣として、防災・減災対策に全力を挙げ、地元では岩淵水門の耐震化や、荒川土手の補強も完成させました。

景気・経済をさらに上向かせ、勢いのある街、北区、足立区、豊島区、板橋区のために一生懸命、頑張ります。


舞台をまわす、舞台がまわる 山崎正和オーラルヒストリー.jpgまさに「知の巨人」。戦後日本の深層を自らの歩みから語る感動的、圧巻の書となっている。御厨貴さんら4人が、山崎正和さんへのロングインタビューを行ったものだ。これまで大事な時に山崎さんに話をうかがい、また著作にふれてきた私だが、そのインタビューの場に同席させてもらったような感動を覚えた。

まず感ずるのは、日本の時代と社会と人など直面する課題への関わり方の厚みだ。満州での少年期・終戦体験、戦後の左翼に傾斜する知識人への対処、共産党活動からの離脱、「世阿彌」の執筆、米国での自作の戯曲上演・・・・・・。20代、30代での仕事があまりにも濃密、あの碩学との対談「対談天皇日本史」刊行も40歳の時だ。「鷗外 戦う家長」「不機嫌の時代」「柔らかい個人主義の誕生」など、時代・社会の微妙な変化の"気分"を察知する洞察が、いかに哲学・思想の深みから発したものかを、本書は生々しく示している。サントリー文化財団設立、大阪大学への異動と演劇学講座創設、政治との関わりや内閣官房からの要請、中央教育審議会の会長就任・・・・・・。いずれも政権中枢や大阪など地方の難題に真正面から取り組んできたものだ。それは、時代の直面する課題を、より根底的にとらえる正視眼の姿勢、毅然たる山崎さんの姿勢を頼りにし求めているからだと思う。そして、組織の硬直的な権威主義や、いわゆる"左翼"と戦うなか自ら切り拓いてきた姿勢が凄い。「舞台をまわす」だ。

急激な大衆化のなかで、浅薄で煽動に乗りやすい体質がつくられ、ポピュリズムとナショナリズムに翻弄されがちな社会のなかで「常に問題解決の方途を示す中道の精神」「偏ることなく全体を如実知見する中道の精神」「道に中(あた)る中道の精神」を感じた。


保育園運動会 170923.jpg 伝統工芸展 170923.jpg

暑さ寒さも彼岸まで――。23日、秋の祭り、保育園の運動会、伝統工芸展など、スポーツ・芸術など多彩な秋の行事が始まりました。

保育園の運動会では、コースを間違えたり、元気な挨拶に場内は盛り上がりました。「子育てしやすいので、引っ越して来ました」との声も聞き、子育て支援、待機児童ゼロが重要であると、さらに決意しました。

舎人氷川神社 170923.jpg


ネガティブ・ケイパビリティ  帚木蓬生著.jpg「どうにも答えの出ない、どうにも対処しようのない事態に耐える能力」「性急に証明や理由を求めずに、不確実さや不思議さ、懐疑の中にいることができる能力」――それがネガティブ・ケイパビリティ(負の能力、陰性能力)だという。19世紀の英国の詩人ジョン・キーツ、20世紀後半の精神科の権威W・R・ビオンを掘り起こし、「理解と不理解の微妙な暗闇」を描くシェイクスピアと紫式部の凄さをネガティブ・ケイパビリティの角度から浮き彫りにする。性急な結論、解答を求め、処理能力の早さを競う現代社会――。精神分析医も文学者も教育者も悩める現代人も、性急な確実性を求めずに答えの出ない事態に耐え続ける力が必要とされると指摘する。深く、本源的で考えさせられる。

「ネガティブ・ケイパビリティは拙速な理解ではなく、謎を謎として興味を抱いたまま、宙ぶらりんの、どうしようもない状態を耐えぬく力である」「人の病の最良の薬は人である」「治療ではなくトリートメントをする。傷んだ心を、ちょっとでもケアすればいい。ネガティブ・ケイパビリティとトリートメントは、私の臨床の両輪になっている」「希望する脳(脳は生来的に物事をポジティブに考えるようにできている)と伝統治療師」「人は誰でも、見守る眼や他人の理解のないところでは苦難に耐えられない(時間という日薬と眼を離さず見守る目薬の大切さ)」「小説家は宙吊りに耐える」「現代の教育はポジディブ・ケイパビリティの養成をめざす。問題解決のための教育だが、素養や教養、たしなみは早急に解答を出すのではなく、じっくり耐えて、熟慮することこそ教養である」「答えの出ない問題を探し続ける挑戦こそが教育の真髄でしょう」「この勧告決議案が採決されると踏んだ全権大使の松岡洋右は、憤然として会場から退出、国際連盟を脱退した・・・・・・こんなときこそ、指導者は踏みとどまって一考も再考も三考もすべきだった。ネガティブ・ケイパビリティは完全に失われていた」「(あの戦争で)針の穴に糸を通すようにして、何とか解決の道を探る、ネガティブ・ケイパビリティは軍人の頭にはなかった」「共感の成熟に寄り添っている伴走者こそがネガティブ・ケイパビリティ」「寛容は大きな力を持ち得ないが、寛容がないところでは必ずや物事を極端に走らせる。この寛容を支えているのがネガティブ・ケイパビリティ」・・・・・・。

長い人生、さまざまなことに遭遇する。「勝つことも大事だが、負けない自分をつくることだ。仏の異名は能忍という」「忍辱大力 智慧宝蔵」「自他不二の不軽の礼拝行」「哲学は辺境の防人である。辺境とは虚無と人間の境である」「諸法実相 如実知見」「能動の力と受動の力」・・・・・・。仏法、哲学で学んできたことを次々と想起して読み、味わった。


トレセン視察 170919②.jpg トレセン視察 170919①.jpg

味の素ナショナルトレーニングセンターの拡充進む――。19日、北区西が丘にあるナショナルトレセンの拡充状況や強化練習を視察しました。これには福田富昭・前センター長(日本レスリング協会会長)らナショナルトレセン関係者、橘せいごう、けいの信一両都議、北区の青木、近藤、小田切の各区議、板橋の小林区議、豊島区の根岸区議が参加。福田氏やコーチなどから「より選手が使いやすいように改善を」「世界と戦うにはさらなる拡充を」などの要望を受けました。

私は、2001年完成の国立スポーツ科学センター、2007年のナショナルトレーニングセンターの建設を推進してきましたが、現在、拡充棟(第二トレセン)の工事が本格的に始まりました。パラリンピック選手にも使えるバリアフリー等の施設を備え、2019年5月完成をめざしています。2020年東京五輪めざし、きわめて重要な施設。これからも何度も訪れ、要望を受け、改善に努力していきます。

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プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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