常識外れのマル暴刑事と極道の意地の戦いを描いた「孤狼の血」の続編。史上最悪の暴力団抗争、「明石組・心和会」の明心戦争が勃発する。田舎の駐在所に異動となった日岡秀一だが、懇意のヤクザから建設会社社長だと紹介された男が、指名手配中で警察と明和組が血眼となって追っている国光寛郎だった。
国光は日岡にいう。「少し時間がほしい。まだやることが残っとる。目処がついたら必ずあんたに手錠を嵌めてもらう」と。・・・・・・「お前みとうなヤツ、刑事じゃないわい。極道以下の外道じゃ!」「自分は、刑事という名の極道だ。国光と同様、目的のためなら外道にでもなる"凶犬"だ」・・・・・・。
"男の世界""人間道の世界""週刊誌などの報道の世界"のズレも描かれる。