日本4.0.jpg米国の戦略家エドワード・ルトワック氏。日本人は戦略がないどころか、歴史的にみるときわめて高度な戦略文化を駆使してきた。家康は戦国時代の内戦を完全に封じ込める「ガン・コントロール」で敵対者を消滅させ、江戸システムを作った(1.0)。明治維新と近代化と産業化を達成した(明治2.0)。そして1945年、軍事的敗北を経済成長国家へと変貌させた(戦後3.0)。

今、北朝鮮問題があり、戦争の文化が変わり、米中が戦う地経学的紛争の時代へと進み、日本国内では少子高齢化が進んでいる。どうやってこの国を守るのか。世界の現実を直視しての「日本4.0」に踏み出すことだという。

「日本のチャンスは北朝鮮の非核化が本格的に開始されてからだ。(援助の王)」「北朝鮮問題ではなく朝鮮半島問題だ」「日本は核武装はいらない。先制攻撃能力、リアリスティックな戦闘能力だ」「本物の戦争における特殊部隊論」「現在、世界を脅かすような大国は存在せず、"偉大な国家目的のために戦われる戦争"は起こりにくくなっている」「そこでは犠牲者を出すリスクが過剰なまでに回避される『ポスト・ヒロイック・ウォー』となっている。新しい"戦争文化"を必要としている(総力戦の衰退)」「ポスト・ヒロイック・ウォーの逆説」「地政学から地経学へ」「国家という野獣は地経学的な役割を獲得する衝動に駆り立てられる」「主戦場は軍事的領域から、地経学的な経済、知的財産権、テクノロジーをめぐる紛争に移行しつつある」「イノベーションは小企業で起こる。シリコンバレーの黄昏とテキサス州のオースティンへ」・・・・・・。まさに世界観を変えること、副題の「国家戦略の新しいリアル」を鋭角的に語る。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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