明治の革新者.jpg「ロマン的魂と商業」が副題。仏文学者の鹿島茂さんの「悪の箴言(マクシム)」を読んだあとだけに、本書に驚いたが、「じつは、創業者や企業家の自伝や伝記を読むのが大好きで、・・・・・・明治・大正期の創業者列伝も書いている」「『破天荒に生きる』『大衆をつかんだ実業家』『名経営者 人を奮い立たせる言葉』の著書・著作を加筆・修正したもの」と知って、納得した。実に面白い。そして明治のリーダーの破天荒、波瀾万丈、猛烈、パッション、ロマンチシズム、すさまじいエネルギーに改めて感心した。

高島嘉右衛門、浅野総一郎、雨宮敬次郎、根津嘉一郎、福沢桃介、松永安左ヱ門から小林一三、鮎川義介、野間清治に至るまで、近代国家・日本の礎を築いた25人の実業家たちの物語。「明治・大正の巧成り名を遂げた実業家たちの伝記をひもといていくと、心に『浪漫的な冒険』の精神と『詩』を抱えた人物でないかぎり、語の正しい意味での革新者(イノベーター)たりえないことがわかってきた」「その強欲さ、猛烈さにおいて、一種のロマンチシズムを有していない人物でないと、実業家としては成功しえない」という。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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