誰にもわかるハイデガー.jpg難解きわまりないハイデガーの「存在と時間」。学生時代から解説書等に触れてきたが難しかった。「被投」「企投」「現存在(ダーザイン)」「世界内存在」「本来性・非本来性」「世人」「空談」「未了」「先駆的了解」「時間性」「時間内存在」・・・・・・。難解で独特の言葉の意味を、「文学部唯野教授・最終講義」として比喩も交えて語ってくれる。うれしくなるほどだ。

「現存在とは人間のこと。死ぬ存在」「現存とは自分が死ぬと知っているから自分を気遣い、次に道具を気遣う」「実存とは、自分の可能性を見つめて生きる存在のしかた」「非本来性とは、できるだけ死から目をそむけるようにする生き方」「共現存在の非本来的な人たちを世人と言う。死を忘れさせてくれる存在」「死を忘れるための空談」「不安が人間を本来的な場所へ戻す」「不安のもとは自分が死ぬということ」「先駆的了解と先駆的決意性」「人間の存在している意味というのは時間性である」「現存在というのは世界内存在であると同時に、時間内存在である」・・・・・・。そして大澤真幸氏が補足として素晴らしい解説を加えている。「存在の意味は時間である」というテーマを、「新約聖書」「イエス・キリスト、終末」「死への切迫した覚悟こそが、人の倫理性の強度を極大化する」等々、難題を包み込むように剔抉する。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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