日本人の勝算.jpg人口減少と少子高齢化のダブルパンチの日本。パラダイムシフトが緊急、不可欠だ。先進国最低水準の日本人の所得を上げること、生産性向上が必須条件となる。「日本は人材の評価は世界第4位なのに、生産性は第28位」「優秀な人材が山ほどいるのに、生産性・所得水準が低く、ポテンシャルを発揮できていない」と指摘し、とくに最低賃金の引き上げを強く訴える。「上手に最低賃金を引き上げる政策が、経済成長、女性活躍、格差の是正、福祉問題、財政問題など、ありとあらゆる分野における問題解決に大きく貢献する」といい、日本にはそれができる、勝算があるという。

「人口減少と高齢化によって日本経済のデフレ圧力はこれから本格化する。必要なのは"賃上げ"によるインフレ誘導策だ」「福祉制度を維持するためにも、生産性向上を継続的に実現する経済モデルに切り替えよ。人口増加経済モデルから人口減少経済モデルである『高付加価値・高所得』資本主義へ転換せよ」「デフレ圧力緩和のためには供給過剰を調整するための輸出振興を」「企業の平均規模を大きくすることが生産性を高めるためには重要。"企業の統合促進"が不可欠だ」「最低賃金を引き上げて生産性を高めよ。"正当な評価"は人を動かす」「賃上げショックで生産性を高めよ。できなければ国が破綻する」「人材育成トレーニングを"強制"せよ。教育の基本的対象は大人だという新たなパラダイムを」――。各章でデータ・論文を用いて主張している。シンプルかつ明解で鋭い。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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