考える日本史  本郷和人著.jpg歴史上の事実や事件は何故起きたのか。史実の背景にある日本人の感覚がどのように形成され、沈潜したり表面化してきたか。日本の国家・貴族・武士、組織の変遷等々、史実の羅列ではなく、広く高い視線からズバッと語ってくれる。鮮やかで面白い。

10の角度から日本史を考える。「信(戦国時代の同盟、"信頼できる男"家康、銭の信用度)」「血(血が地位より重い日本史、才能よりも血統、血脈、世襲)」「恨(天皇の名と恨み、徹底的に幕府に拒否された後鳥羽天皇、切腹とは)」「法(律令国家日本の輝ける歴史・輝ける古代?、基づくものは法ではなく道理)」「貧(昔から貧しかった日本、大飢饉と貴族、日本史の東西格差問題、貧しかった関東・東北)」「戦(南朝軍は勝ったのか、戦術・戦略・兵站、楠木正成の千早城の籠城戦、長篠の戦の物量、戦争のリアル)」「拠(日本には城壁がない、信玄西上作戦は上洛ではない)」「三(中国の三極と日本人が苦手な"第三極"という視座、東北は中央と"5回戦って5回負けた"。東北の底上げがあって江戸の繁栄)」「知(知識人より趣味人になった平安貴族、貴族社会も宗教界も前例主義、江戸時代に起きた知の爆発、合理主義の明治と神話化する大正)」「異(異が生んだ天皇、海外と交わった平家と国内回帰する鎌倉政権、異と繋がる室町幕府、才能の抜擢や虐殺もないぬるい日本の歴史)」――。

日本という国家と日本人に流れるものを考える。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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